ストーリー
龍と海賊の約束
むかし、この風早の海を駆けた海賊たちがいた。荒波をものともせず、瀬戸内を自由に生きた海の勇者たちだ。そして彼らが遺した宝が、今もこの地のどこかに眠っているという。
その話を聞いたとき、少年の胸が高鳴った。理由はわからない。ただ、血が騒いだ。
その夜、夢を見た。
暗い海の底から、何かがゆっくりと浮かび上がってきた。水面を割って現れたのは龍だった。濡れた鱗が月の光を受けて、きらきらと輝いている。
あ、龍だ。
龍は少年の前に降り立ち、じっと見つめてきた。龍の息づかいも感じる。潮の匂いもしてとてもリアルだ。
「やっと会えた。宝を、探してくれないか。」
龍が喋った。怖くはなく、ただ、かっこいいなって思った。少年はこたえた。
「宝って、海賊の? どこにあるの?」
「この風早の地に散らばっている。きみならきっと見つけられる。」
目が覚めた。夢だったのか。でも手の中に、一枚の紙が握られていた。そこには見たことのない暗号が刻まれていた。
謎を解いた先に、何かが待っている気がした。さあ、宝探しの冒険のはじまりだ!